2014年4月7日月曜日

西野 努 コラム「日本人サッカー選手のスキル」 

[2013年11月号 FORCEより]

今回、Manchester United のサッカーキャンプで優秀選手に選ばれた6人の選手が
マンチェスターへ招待され、そのアテンドで選手とその保護者を引率してきた。

ツアーの内容は贅沢なモノで、スキルファイナルの他に、トップチームの練習見学
(ここでは、トップチームの選手全員と写真撮影、サインをもらえた)、オールドトラッ
フォードでの試合前練習、試合観戦、アカデミーの練習試合観戦等々。
参加者全員が非常に楽しんで満喫した4日間だった。

スキルファイナルでは、予想通り、日本から参加の6人の内の1人がで優勝した。
15歳までの選手が、約20カ国から40名ほど参加。その中での優勝だからたいしたものだ。テストを受けたのは、以下の4つ。
1. パススキル      
2. リフティングスキル    
3. ドリブルスキル    
4. 浮き球キックスキル

いずれも、一発勝負のテストであり、練習すら一度もさせてもらえない状況だったため、参加選手はみな緊張しまくっていた。
日本人選手もみな、やはり緊張のあまり自分の力を発揮できずに終わる選手がほとんどだったが、優勝した選手だけは、そんな環境の中でもしっかりと自分の力を普通に発揮していた。

一番問われたのは、結局、メンタルスキルだったのではないかと思う。
他の5人の日本人選手も、ボールテクニックは本当にレベルが高く、8歳で参加した2名などは、驚くほどのものだった。
育成年代での日本人選手のレベルの高さは、やはり予想通り世界でもトップレベルといって良いモノだった。

ドイツでブンデスリーガのチームに勤める日本人スタッフの講演を聴く機会があったが、同じように言われていた。「中学生年代までは、日本から遠征にくるチームがドイツのトップリーグのアカデミーチームをこてんぱんにやっつけることは珍しくない」と。ここでも日本の育成年代でのクオリティーは証明されている。

では、その後の何がヨーロッパの高いレベルの国々と日本の違いをつけているのか、
真剣に考えてみる必要があると思った。

【このコラムは2011年5月〜2014年3月まで埼玉スタジアムサッカースクール会員向けに発行していた月刊情報誌FORCEに掲載されたものです。】

0 件のコメント:

コメントを投稿