2014年4月7日月曜日

西野 努 コラム「教育の原則」

[2013年4月号 FORCEより]

この4月より新年度が始まりました。
8年目を向かえる埼玉スタジアムサッカースクール、今年もよろしくお願いします。

さて、新年度は毎年保護者会を実施しますが、今年度も各曜日の各時間帯に実施させて頂きました。そこでは、コーチの紹介や事務手続き等についてお話させてもらいますが、今年は「保護者(指導者)からの声かけと子どものモチベーションの関係」についてお話させていただきました。
褒めるときのほめ方によって、子どもがより難しい課題にチャレンジする姿勢に変化がでて、結果的に能力の発展にも影響が出てくるという研究結果を紹介させてもらいました。
結果は自然と出てくる物であり、重要なのは今その瞬間に一生懸命取り組んでいるかということ。結果を褒めることももちろん大事ですが、そのプロセスの部分で、しっかりと取り組んでいるかに目を配り、そこを褒めることはもっともっと大事だと言うことを再認識させてもらえます。結果がすべての世界は、大人(プロフェッショナル)の世界であり、成長過程にある子どもたちには、取り組む姿勢をしっかりと身につけてもらいたいものです。

教育・政治については、国民が自分たちの頭と力で自立しなければならないと日々思わされます。経済についても、アジア・世界という視点が必要不可欠になってきています。そんな世の中ですから、子どもたちにも常に視野を広く、常識にとらわれない考え方をもってもらいたいし、持つ習慣をつけてもらいたいものです。英語の学習はそうした視野をもつためのきっかけになります。英語を学習することで、日本とその文化についても造詣を深めてもらいたいと思います。

サッカーの指導者も一教育者です。 私は昭和の大教育者である森信三氏の著作を好んで読んでいます。
○ 腰骨を立てること  
○ 「はい」と返事をすること
○ 脱いだ靴や履き物をそろえること
教育とは、この3つにつきるそうです。

サッカーにおいても全く同じではないでしょうか?
奇しくも、1950年代から来日しサッカー日本代表を強化したデッドマール・クラマー氏は、当時の日本代表選手に対して「便所のスリッパはそろえろ」と指導したそうです(落合弘さんから聞きました)。すべては次の人の為、次の準備の為、それが自分の為だという意味なのではないでしょうか?
真理とは、時代を超えて共有できるものなのだと感じさえてもらえます。

ここ最近、サッカー指導関連の本がたくさん出版されていますし、一般の書籍に関してもハウツー本がたくさん出ています。それだけ売れていると言うことだと思います。しかし、「簡単に〜〜〜〜できる、、、、」というのは、100%嘘だと思っています。世間一般的に、要領や楽して何かをすることがもてはやされていますが、サッカーに関しても何に関しても、大切なことは今も昔も変わらないと思います。
世間の流れやメディアの情報に振り回されていないか、自省しながら子どもたちと接していきたいです。

【このコラムは2011年5月〜2014年3月まで埼玉スタジアムサッカースクール会員向けに発行していた月刊情報誌FORCEに掲載されたものです。】

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