2014年4月7日月曜日

西野 努 コラム「規律」

[2013年9月号 FORCEより]

夏休みもあっという間に終わりました。
埼玉スタジアムサッカースクールでは、草サッカー、Force Match, フェスティバル等イベントがたくさんあり、本当に多くの選手たちが参加してくれました。
全国各地では、全日本少年サッカー大会をはじめとした様々な大会も開催されました。たくさんの大会やチームを観て思うことは、個の成長にフォーカスしているチーム、そして規律がしっかりしているチームが強いということです。

この年代で思うことは、個の成長とチームの結果をバランスにかけなければならないことが多々あるということ。
たとえば、試合中、最終ラインの選手がボールを持ったときに、「蹴り出せ」という指示を指導者がするとします。チームの、その一試合の勝利のためには、安全に蹴り出すということも有りでしょう。しかし、それに慣れてしまうと、チャレンジしない選手になります。万が一、そういった大事な試合で、自陣ゴールまえでチャレンジし、相手にボールをとられ、失点。そして、万が一それが原因で試合に負けたとしても、その選手にとってみれば、二度と忘れられない失敗となるでしょう。年代の若いうちにそのような失敗はたくさんしたほうがよいと私は思っています。そういう失敗を糧に、必ず成功してくれるはずだからです。

目の前の一勝のために、個々の選手が成長する機会を失っていないか、指導者はつねに自身の指導を振り返ってもらいたいものです。そして、結局は、個の成長にフォーカスしているチームが、チーム力もアップして強くなって行ってます。

また、ピッチ内外で、しっかりと規律がとれているチームはつよいです。言われなくても、自ら動ける選手。鞄や靴をしっかりとそろえておける選手。時間を守れる選手。
こうしたことをいちいち指導者や親に言われなくてもできるチームは、やっぱり強いです。

実は、こうしたピッチ外での行動は、ピッチ内でのパフォーマンスにつながっているのです。
岡田武史前代表監督は、横浜Fマリノスの監督に就任したとき、選手の更衣室へ入り、「脱いだものはしっかりとたたんでおけ」と選手全員に指示したそうです。プロ選手でさえ、そこから始めるのです。

技術や体力だけでなく、ピッチ外での選手指導と育成にも目を配っていきたいものです。

【このコラムは2011年5月〜2014年3月まで埼玉スタジアムサッカースクール会員向けに発行していた月刊情報誌FORCEに掲載されたものです。】

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