2014年4月7日月曜日

西野 努 コラム 「 日常生活での運動を!!!」

[2011年7月号 FORCEより]

子供たちの体格が20年前に比べれば大きくなるとともに、体力が低下してきていることが指摘されたのは、最近のことではありません。食生活や社会環境の変化、車社会・バリアフリー化・遊び場の減少・テレビゲーム等の進化等々。子供が外で遊ばない環境と理由が増える一方で、日常生活において運動する機会は減り続けています。幼稚園の送り迎えや、駅までの行き帰り、ちょっとした買い物に行くときも、車や自転車が当たり前になっています。言い換えると、子供たちが日常生活で身体を使う機会や歩く機会が激減しているのです。

“歩くこと”は、運動の基本です。
そして、どんなに小さくても、どんなにお年寄りでも、負担がすくなく、たくさんできる“運動”なのです。この子供たちが“歩くこと”を、ちょっとした時間を節約するために、親である自分が面倒くさいと思うために、機会をなくしていないでしょうか?小さな子供の時からたくさん運動させる(歩かせる)ことで、日常生活の中で十分な運動の機会を得、健康になり、ご飯がおいしく食べられて、十分な睡眠をとることが出来るようになります。本来、子供(人間)は、放っておいても遊び、ご飯をたくさん食べ、たくさん眠るものです。もし、ご飯を食べない、夜寝ない子供がいるとすれば、たとえばそれは十分な運動ができておらず、間食をたくさんしておなかがすいた状態でご飯の時間を迎えられないからではないでしょうか?  言い換えると、疲れてもいないし、おなかも一杯になっていないから、夜眠くならないという悪循環です。日常生活で、もっと子供たちにさせられることがあると思います。

プロサッカー選手でも、けがをして、リハビリを始めるときには歩くことから始めます。時には30分〜1時間、歩くだけのトレーニングをします。運動の基本だからです。歩けるようになって初めて、走る、ダッシュやターンを織り交ぜる、そしてボールを扱う練習へ入っていきます。

たとえば、少しの距離や時間であれば、子供と歩くことを楽しんでみる。バスで10分の距離であれば、おそらく歩いて30分前後です。バスや車で、一瞬で行き過ぎていた道も、歩いてみるとたくさんの発見があり、楽しいものです。こうしたことを習慣化したとき、週に1〜2回30分歩くとして、それが1年、3年、5年積み重なったときの子供が合計で歩いた距離と時間を考えると、とてつもないトレーニングの量に匹敵することになります。危ないという意見もあるかもしれませんが、小学生になれば、交通ルールくらいは守れるはずです。子供に健康で元気な人間に育ってほしいという願いは変わらないと思います。サッカースクールやその他の習い事はもちろんすばらしいことだと思いますし、やり続けてほしいです。
ただ、もっと生活のなかでやれることがあるのではないかということも、時にはじっくり考え、何か思いつくことがあれば、その日から実践してみてほしいと思います。変化は必ず現れます。

【このコラムは2011年5月〜2014年3月 埼玉スタジアムサッカースクール会員向けに発行していた月刊情報誌FORCEに掲載されたものです。】

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