2014年4月7日月曜日

西野 努 コラム「2つのゴール」

[2012年5月号 FORCEより]

「ユース世代のスポーツを通じた育成には2つのゴールがある。一つは試合に勝つこと。もう一つは、人生を学ぶこと。」
こんな指導者の言葉を目にしました。
たまたま、今年度の保護者会では“埼スタ こどもサッカー憲章”を印刷し、子どもたちへ配ったところでした。
設立当初から保護者の方々から「サッカーの技術さえ教えてくれれば良い」という要望を受けたり、「とにかく、子どもを上手くしてほしい」という声を聞いたりしてきました。

サッカースクールへ通う理由は様々ですが、サッカーが上手くなってほしいという思いは変わらないと思います。そして、サッカーが上手くなるためにはどうすれば良いのか。指導者にとっては永遠の課題ですし数え上げればきりがありませんが、私の考えをシンプルにまとめてみました。

1. 人間としての力をもつこと

“人間力”というと簡単な表現になってしまいますが、規律をまもったり、仲間を敬ったり、人や社会のためになることを実践したり、つらい時こそ正面から困難に取り組んでみたりできる人間になれば、厳しい大人の世界(プロの世界はもっと厳しい)でも自力で乗り越えていけます。

2. サッカーが心の底から大好きであること

好きこそものの上手なれということわざにあるように、好きだからこそ主体的に取り組めます。やらされている間は、進歩は見込めません。スクールの練習でも、与えられた練習や課題に対し、“やってみよう”という姿勢がなければ吸収はできません。そして、大好きで一生懸命とりくむから、涙が出るほどくやしくて、大騒ぎしたくなるほどうれしいのです。

3. 質・量ともに充実した練習環境にあること

ただ、長い時間練習するのではなく、密度の濃い練習を効率よくこなす。そして、ライバルや他の選手よりも沢山の練習をこなす。上達するためには避けて通れない道です。

人間力がサッカー選手としての礎となり、その上にサッカーの技術や戦術を積み重ねていき、一流の選手が育っていくのだと思います。
サッカースクールなのだから、3つめの技術・戦術の部分だけやれば良いという声もありますが、サッカーを上手になってもらうという目的を持つ以上、1つめ、2つめの土台となる重要な部分についても、伝え続け、感じていってもらいたいと考えています。そして、3つめの技術・戦術を教えていくところについても、『日本で最も質の高いスクール運営並びに指導をしている』と自負できるところまで持って行きたいと思います。

【このコラムは2011年5月〜2014年3月 埼玉スタジアムサッカースクール会員向けに発行していた月刊情報誌FORCEに掲載されたものです。】

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